2020.9.17
この写真、何をしているところかわかりますか?
朝ベランダで収穫したジャスミンを脂につけて香りを移しているところです。
アンフルラージュ(Enfleurage)といって、
昔はこの方法でジャスミンやチュベローズの香料を作っていました。
ジャスミンやチュベローズは摘み取った後も、
しばらくは香気を作り出し発生し続けているらしく、
その香気を脂に吸着させるのです。
翌日、または翌々日に新しい花に取り換えます。
これを一ヶ月程度続けます。
花の香りが移った脂をポマードといいます。
アブソリュートのように濃縮されていないので、
きれいなジャスミンの香りがします。
これをアルコールと混ぜて、
脂からアルコールに香気成分を溶かしだして分離させた後、
アルコールを蒸発させると、アブソリュートといわれる香料が得られます。
量が少なすぎてポマード止まりですが、
本場では木枠にガラスをはめたシャッシー一面に花びらを並べ、
それを何段にも重ねる位の量があります。
この方法は手間がかかりすぎて香料が高額になるため、
需要も少なく廃れていましたが、
最近は少しずつ復活しているようです。
私のポマードづくりは5年目になりましたが、
いつかはアブソリュートを作ってみたいものです。
今後も香りにまつわる様々なストーリーを不定期で掲載予定です。
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