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香りのコラムCOLUMN

希少な香料 アンバーグリスのお話

先日、中東のイエメンでマッコウクジラの死骸からアンバーグリスを発見したというニュースがありました。
(それが1億6千万円でUAEの実業家に売れたとも)

昔日本で捕鯨をしていたころは今ほど珍しいものでもなく、パーソナルケアにも使用されていたらしいアンバーグリスですが、
捕鯨がほとんどなくなった今では今回のように死骸から取られるとか、
アンバーグリスは腐敗しないためマッコウクジラの死骸が朽ちたあと残っているものを見つけたりとか、
マッコウクジラが排出して海に浮かんでいるものを見つけるとか、
漂流したのち浜に打ち上げられたものを見つけるくらいでしか取れないというレアな原料となっています。

アンバーグリスはマッコウクジラから採られたばかりでは臭くて使い物にならず、日光に晒したりしてある程度の年数を置き、
香料として使うには、さらにそこから粉末状にしてアルコールチンキにして半年以上熟成させないといけないというレアな上に手のかかる素材です。
(上の写真のアンバーグリスはフレグランス的に良い香りを放っていました)

現在はキーとなる香気成分が解明され、クラリセージ油の主成分から作られるアロマケミカルでほぼ代替されているアンバーグリスの香りですが、
本物のアンバーグリスを使っているというフレグランスも稀に上市されています。

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