2016.6.6
果物屋の店頭に並ぶ、オレンジ色でふっくらと丸みを帯びたびわの実を見ると、初夏を感じざるを得ません。
ほんのりとした甘さと、優しいグリーンが感じられるフルーティーグリーンの香りは、さわやかな今の時期によく合っています。栄養面から見ると、糖質のほか豊富なカロチンと、ビタミンB、リンゴ酸、カルシウム、クエン酸、鉄分などの成分が含まれています。また、びわの葉には、ビタミンB1、サポニン、タンニン、ブドウ糖などが含まれており、その用途は化粧水、お茶、入浴剤等幅広く使用されています。私はびわの花を見たことがないのですが、花の香りは葉と異なるようです。パウダリーで、桜餅の葉の成分のクマリン様のバルサミックな、甘い香りがするようで、想像するに、濃厚で官能的な女性らしい甘さなのではないでしょうか。
びわを美味しく食す時期は限られていますが、秋から冬に咲く花を見つけて香りを嗅いで見たいと思います。きっと、びわの印象が変わるよな気がします。