2025.1.8
イタリアの新聞 la Repubblicaの付録誌に、J-Scentのインタビューが含まれる記事が掲載されました。
『内なる旅』というSusanna Macchia氏の記事で、日本の香道と日本の香りの余韻が国境を超えて広がりつつあることが紹介されています。
以下該当部分のみではありますが、翻訳をご紹介します。
100%日本製の香水ブランド「J-Scent(ジェイセント)」は、国内市場を超えて海外進出を目指してきました。9月には、フィレンツェで開催された「pitti fragranze」で新作を発表しました。CEOの天田徹氏はこう語ります。「日本の香り文化を世界に広めたい」。
なぜ日本の美容(J-Beauty)が既に世界的に知られている一方で、日本の香水業界はまだ国際的な認知度が低いのでしょうか?その理由の一つに、日本人の高いスキンケア意識があります。そのため、地元の化粧品業界は新しい成分や技術の開発に多大な投資を行い、高品質な製品を生み出してきました。一方で、香り文化は異なります。香水は伝統的に肌に直接つけるものではなく、空気中に漂わせ纏うものでした。また、強い香りを残すことはネガティブに捉えられていました。
しかし、近年では変化が見られ、香りの使用が「一般的」になりつつあります。この変化は、ニッチな香水ブランドの台頭によって、香りがアートの一形態として認識されるようになったことにも起因しています。「J-Scentのようなブランドが、次世代の希望となり、日本の香水業界を世界に誇りを持って広めていく存在になってほしい」と天田氏は語っています。