おかげさまでJ-Scentは6周年を迎えました。
Scent

和をテーマにつくられた 香りのブランド『J-Scent』が、
目には見えない「香り」の新たな捉え方を 模索するプロジェクトです。
心の赴くままに表現した五感に響くアート作品、
日本の文化を通して、 J-Scentの世界をお楽しみください。

企画第五弾は、

香り×味覚の世界

J-Scent アニバーサリー限定の香り「あんみつ」をテーマにした
香りの世界をお楽しみください。

Taste Scent × Taste

和の香りの香水ブランド

J-Scent

世界に誇れる日本の美意識、独特な伝統、文化、
そして今を生きる私達日本人の暮らしに溶け込んできた
香りを 「和(あ)える」ことにより生み出した
メイド・イン・ジャパン・フレグランス。

私達の記憶に残る情景を呼び起こす
メイド・イン・ジャパン香水のひとつの答え、
世界へ魅力を発信する、
現在の日本製香水において、私たちの考える
最高峰がここにあります。

いつかの、どこかの・・・新しい香り J-Scent

J-Scentの商品画像 J-Scentの商品画像

商品のご紹介Product

J-Scentフレグランスコレクション あんみつ

J-Scentフレグランスコレクションあんみつ

黒蜜の濃厚さを帯びた蜜柑の香り立ちから、
杏子の酸味と求肥のきめ細やかなパウダリー感が広がり、
ラストは程よくほぐれた小豆餡とクリームの
滑らかな甘みが心地よい香りです。

あんみつのイメージ
容量
オードパルファン 50mL
価格
4,950円(税込)
香り
あんみつの風味をトップ、ミドル、ラストの時間の経過とともに味わう香り
トップノート:蜜柑、黒蜜 ミドルノート:杏子、苺、求肥、桃 ラストノート:小豆餡、赤豌豆、クリーム
  • トップノート:蜜柑、黒蜜
  • ミドルノート:杏子、苺、求肥、桃
  • ラストノート:小豆餡、赤豌豆、クリーム
ご購入はこちら

かとみあんみつコラムColumn

あんみつ好きとして執筆活動やSNS等でご活躍中の、かとみさん。あんみつをテーマにした同人誌の面白さにハマったスタッフが熱烈オファーを送り、J-Scentあんみつの香りの体験談をもとに、コラムを綴っていただきました。挿絵もご本人の書き下ろし!

↓ 白枠部分をスクロールすると続きが読めます ↓
あんみつ

朝、出勤前にあんみつの香水をワンプッシュ手首につけてみた。

目の前にあんみつが現れた。いや、「現れた」というと語弊があるかもしれない。

でも確かにあんみつが手元に運ばれてきたかのような気配を感じる。

香りから想像するに、具だくさんのあんみつだ。

フレッシュなフルーツとソフトクリームが乗っているだろう。

そして、独特な蜜の香りに気づいた瞬間、すぐに確信した。

このあんみつ、たった今、目の前で惜しげもなく黒蜜をかけられている。

パフォーマンスがすごい。あんみつの気配だけでめちゃくちゃ魅せてくる。

朝からとんでもなく罪なあんみつ(の幻覚)を見てしまった。

あんみつ

会社に着くと、香りの変化に気がついた。

濃厚な黒蜜の香りが落ち着き、様々な具材が顔を出しはじめた。

フルーツ、あんこ、それに干し杏だろうか。

変わっているのはおしろい風の香りが、柔らかくて真っ白な求肥を連想させるところだ。

概念の求肥、そういうのもあるのか。香りの世界は奥が深い。

あんみつという食べ物は、複数の具材からできた集合体だと思っている。

ひとつの具材をメインに据えるのではなく、素朴でシンプルな具材が集まり、

お互いに引き立て合うことで成立しているのだ。つまり調和の食べ物である。

このあんみつの香水も同じ構造のように思った。

香りの要素を多く感じるが、調和によって優しげで落ち着く香りが成立している。

あんみつ

夕方になっても、時折、甘い香りがふわっと鼻をくすぐった。

午前中とは違う、溶けたソフトクリームと黒蜜がまざったようなメロウな香り。

あんみつの器に残る最後のひとすくいを思い出した。

完食間近のあんみつは何よりも甘くて切ない。

ここで気がついてしまった。

私はあんみつの香水を通して、一日かけてじっくりあんみつを食べていたのではないだろうか。

朝にフレッシュなあんみつに黒蜜をかけ、午前中に具材のハーモニーを楽しみ、夕方に溶けたソフトクリームと黒蜜を器の底からすくった。

あんみつの香水は、あんみつを完食するまでのストーリーを追体験させてくれたのだ。

合点がいったところで、私は会社帰りに途中下車して馴染みのあんみつ屋に駆けこむのだった。

<終>
筆者紹介 かとみ

かとみ

「みはし」というお店のあんみつを愛しています。400杯ぐらい食べたところで感情がめちゃくちゃになり、同人誌などを作って気持ちを落ち着けています。

Twitter

LUZスタッフの
あんみつ食べ歩き記録 Eat & walk report

LUZスタッフが各地で堪能した
あんみつをご紹介します。

企画担当したエバリュエーターからのメッセージ

日々香りの奥深さを追求し、魅力的な香りの世界を作り出している弊社のエバリュエーターに、今回のあんみつの香りの制作秘話について聞いてみました。

あんみつの香水を作ろうと思ったきっかけは何ですか?

企画担当したエバリュエーター

J-Scentには落雁という商品があり、その商品を嗅いでいた時に、餡子のような香りを感じたことです。

落雁はバニラでもトンカビーンズでもない、日本的な甘さがある独特なグルマンノートで、この餡子のように感じる部分を活かして、他の種類の香りを作ろうと考えた時に、ふと頭に浮かんだのが『あんみつ』でした。

ふと頭に浮かんだとはいえ、お饅頭やおしるこではなく、それがあんみつであったのは無意識のうちにあんみつの構成が香水になり得ると感じていたからだと思います。

あんこ

「あんみつの構成が香水になり得る」とはどのようなことでしょうか?

企画担当したエバリュエーター

香水では香気成分の揮発速度の違いによって起こる香りの感じ方の変化をトップノート、ミドルノート、ラストノートと表現します。

これら素材の持つ揮発性の違いをバランスよく配置し、付け始めから残香まで香りをきれいにつないでいかなくてはなりません。

あんみつにはトップノートの定番要素シトラスの蜜柑があり、ミドルノートには通常のフルーティよりやや重めの杏子、そして求肥には類似するフローラルの要素でヘリオトロープ、ラストノートは元々落雁にあった和風なスウィートノートが小豆餡に当てはめることができ、香水になり得る構成であると思いました。

トップミドルラスト

J-Scentの香りはどのようなことを念頭につくられているのですか?

企画担当したエバリュエーター

香水は単なるにおいのする液体ではなく、個人個人の好みはあるにしても肌に付けて魅力を増したり、自分自身の気持ちが上がったり、リラクゼーションにつながったりしなければならないと思います。

J-Scentの香りはステレオタイプ的な日本文化ではなく、自分たちの身近にある経験や文化を再発見しようという視点でテーマを探し、決して思い付きではなく、香りが香水として成立し、きちんと役割を果たせるような構成をこれまで心掛けて作ってきました。

パフューマーとのやり取りでは、目に見えない香りのイメージに双方の認識のズレが生じないよう、組み合わせや構成を頭の中で考え、自分たちの香りの着地点をきちんと成立させてから依頼しています。

J-Scentボトル

今後のJ-Scentの展望を聞かせてください!

企画担当したエバリュエーター

現在進行中のプロジェクトは最初の香りの試作品があがり、評価を終え、改良や調整をしていて完成はそう遠くないと考えています。

その他いくつかアイデアはあるのですが、まだ香水としての構成のイメージが固まっていません。引き続き頭の中での組み合わせを続け、そう遠くないうちにまた新しい視点を持った日本文化の再発見を表現できるような香水をお届けできたらと考えています。

〒141-0032
東京都品川区大崎1-6-1
TOC大崎ビルディング 6階

会社概要個人情報保護ポリシー

Copyright© luzfragrance all rights reserved.